Fratelli Guzzini フラテッリ・グッツィーニ社は、1912年にエンリコ・グッツィーニによってイタリア、マルケ州のRecanati レカナーティで設立され、イタリアのデザイン製品メーカーです。プレミアムなプラスチック素材を使用して食卓、キッチン、および家具のデザイン製品を製造しています。

Fratelli Guzzini フラテッリ・グッツィーニ社の歴史は1911年から1912年の間に始まりました。エンリコ・グッツィーニがアルゼンチンから帰国し、牛の角を使用してタバコ入れ、櫛、靴べら、サラダ用のカトラリーなどを製造し始めたのです。エンリコは工房脇の小さな庭で子牛やウサギを飼育しながら、製造を続けました。当時、このように家畜を飼育しながら手工業を行うことはどこでも見られた、光景でした。彼の製品は地元の企業によって販売されていました。

1929年、Fratelli Guzzini フラテッリ・グッツィーニ社は初めての商社代理人を雇い、数週間で中北イタリアから多くの注文を取り付けました。大恐慌の影響で需要が減少し、企業は新しい素材であるガラリスという合成プラスチック素材を使用してコストを抑え、製品の価格を抑制しました。

同時期に、息子たちに経営を委ね、新しい技術や大規模な生産設備への移行を果たし、社名も変更されました。1938年にはメタクリレート（プレキシガラスとも呼ばれる）の採用が始まり、第二次世界大戦前に加え、戦後も成功を収めました。新しい技術と圧縮成形技術が導入され、さまざまな製品の大量生産が始まりました。

1953年には新しい技術である鋳造板の製造技術を取得し、単色から二色への移行が行われました。1958年には「Doppiato」と呼ばれる国際特許を取得し、1950年代初頭には小型の射出成形プレスが導入されました。

1960年代になると、自動化された射出成形プレスにより、熱可塑性粒子の成形が可能になり、Fratelli Guzzini フラテッリ・グッツィーニ社は徐々に半手工業的な文化から大量生産に移行しました。

Fratelli Guzzini フラテッリ・グッツィーニ社の製品は、その高いデザイン性を認められ、コンパッソ・ドーロ賞をはじめ、様々なデザイン賞を受賞し、さらにV&A ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館やMoMA ニューヨーク近代美術館にも展示されています。