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Colomba pasquale コロンバ・パスクアーレ

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目次
- コロンバ・パスクアーレ(Colomba pasquale)
- 歴史

コロンバ・パスクアーレ(Colomba pasquale) または パスクアのコロンバ(Colomba di Pasqua) は、イタリアの伝統的な復活祭(パスクア)の菓子パンで、その生地はパネットーネ(Panettone)に似ており、翼を広げた鳩の形に成形されます。このお菓子は、イタリアのクリスマスに食べられる2つの有名なドルチェ、パネットーネ(Panettone)パンドーロ(Pandoro) の復活祭版ともいえる存在です。

コロンバ・パスクアーレ(Colomba pasquale) は、1930年代にミラノ(Milano)でモッタ(Motta)社によって初めて商品化されました。これはパネットーネ(Panettone)の復活祭バージョンとして考案されたものです。


歴史

鳩の形をしたお菓子は、過去の時代からすでに存在していたようです。

ある伝説によれば、610年にサン・コロンバーノ(San Colombano)パヴィア(Pavia)の町を通過していた際、女王テオドリンダ(Teodolinda)のもてなしを受けました。女王は豪華な宴を用意しましたが、当時は四旬節の期間中だったため、聖人はそれを断りました。とはいえ、女王と夫アギルルフォ(Agilulfo)に無礼と思われぬよう、豊かな料理をより質素な鳩型のパンに変えたと伝えられています。

別の伝説でも、やはりパヴィア(Pavia)を舞台にしています。572年に、長きにわたる包囲の末に街が陥落するのを防ぐため、市民はロンゴバルド族の王アルボイーノ(Alboino)に平和のしるしとして鳩の形をしたお菓子を献上したとされています。

さらにもうひとつの伝説では、1176年のレニャーノの戦い(Battaglia di Legnano)において、イタリア側の指揮官が戦闘中に連合軍の旗に2羽の鳩が舞い降りるのを見て吉兆と解釈し、兵士たちに鳩型のパンを配ったと言われています。

このお菓子の起源をめぐっては、ヴェネト(Veneto)地方も関与しています。特にヴェローナ(Verona)では、蜂蜜、アーモンド、砂糖漬けフルーツ、糖衣で作られた甘いフォカッチャ(Focaccia)が普及しており、19世紀末にはすでに鳩の形で作られていたとされます(それ以前にはトレヴィーゾ(Treviso)地方で丸い形で作られていた記録もあります)。

このお菓子の確かな起源は、20世紀30年代にさかのぼります。ミラノの製菓会社モッタ(Motta)の広告部長だったディーノ・ヴィッラーニ(Dino Villani)が、すでに有名であったクリスマスのパネットーネの生産設備とレシピを活用し、復活祭向けの似たお菓子を作るアイディアを思いついたのです。ヴィッラーニは鳩の形のお菓子が存在していることを知っており、それらを再解釈し、大衆消費向けに製品化しようと考えました。こうしてコロンバ・パスクアーレ(Colomba pasquale) はイタリア国内外に広まりました。

元々の生地は、小麦粉、バター、卵、砂糖、オレンジピールの砂糖漬けをベースにし、アーモンドのグレーズで覆われたものでした。その後、さまざまな形やバリエーションが登場しました。主な変化としては、パネットーネ(Panettone)と同様に砂糖漬けフルーツを除いたシンプルなタイプがあります。

また、年月を経て、チョコレート、ピスタチオ、カスタードクリームなどのクリーム入りや、リキュール(リモンチェッロ(Limoncello)ストレーガ(Strega)など)で風味付けされたもの、特別なグレーズを施したタイプも生まれました。

2000年代以降には、グルテンフリー(セリアック病の方向け)や乳糖不使用のコロンバも登場しています。


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