ISO(イーゾ)は、1948年から1974年まで活動していたイタリアの自動車・オートバイメーカーで、年を経るごとにいくつかの名称を変更してきました。1940年には「エス・アー・イーゾテルモス(S.A Isothermos)」、1952年には「イーゾ・エスピーエー・アウトヴェイコリ(Iso SPA Autoveicoli)」、1957年には「イーゾ・エスピーエー・アウトモトヴェイコリ(Iso SPA Automotoveicoli)」、そして1973年には「イーゾ・モーター・カンパニー・エスピーエー(Iso Motor Company SPA)」と変遷しました。
さらに、フィリップ・モリス(Philip Morris)および若きチームマネージャーのフランク・ウィリアムズ(Frank Williams)との提携により、同年「イーゾ・マールボロ(Iso-Marlboro)」という名称でフォーミュラ1チーム(フランク・ウィリアムズ・レーシング・カーズ(Frank Williams Racing Cars)の初期名称)が設立されました。
* 「シアタ(SIATA)」は、イタリアの自動車メーカー「Società Italiana Auto Trasformazioni Affini(シアタ・イタリアーナ・アウト・トラスフォルマツィオーニ・アフィニ)」の略称です。この企業は、1930年代にイタリアで設立され、主に高性能な小型スポーツカーやカスタムカーを製造していました。
フォーミュラ1 イーゾ(Iso)は、1973年と1974年の2シーズンにわたり、フォーミュラ1(Formula 1)にコンストラクターとして参戦し、フランク・ウィリアムズ・レーシング・カーズ(Frank Williams Racing Cars)に車両を提供しました。合計30のグランプリに出場しましたが、勝利を収めることはなく、合計で6ポイントを獲得するにとどまりました。最高成績は1974年のイタリアグランプリ(Gran Premio d'Italia)でアルトゥーロ・メルツァリオ(Arturo Merzario)が4位に入賞したことでした。