イクヌーザ・ノンフィルトラータ Ichnusa Non Filtrata 2017年、アッセミーニ醸造所の創業50周年を記念して発売されました。このビールはアルコール度数5%のラガーで、ろ過処理を行わず、100%純粋な大麦麦芽を使用して作られています。色は光沢のある黄金色で、残った酵母による独特な濁りがあります。また、泡立ちは持続性が高いです。「クラシック」バージョンと比較すると、草のような香りと黄色い果実のニュアンスが特徴的です。さらに、他のビールとは異なり、より短く丸みを帯びた独特のボトル形状が採用されています。
特別ラベル 伝統的なイクヌーザのラベルに加え、1950年代にはヴィナルクールの管理下でカリアリ市に特化した特別ラベルが制作されました。このビールは「Three Towers Pilsener Beer」と名付けられ、青い背景にカステッロ(Castello)地区の三つの塔(サン・パンクラツィオの塔(Torre di San Pancrazio)、ゾウの塔(Torre dell'Elefante)、現在ボイル宮殿(Palazzo Boyl)に組み込まれているライオンの塔(Torre del Leone))が描かれました。ラベルには「Ichnusa's Special Blend」という文言も記されていました。
再利用ボトルライン 2019年以降、Horeca(ホテル・レストラン・ケータリング)向けに「Vuoto a buon rendere」(再利用可能ボトル)という特別なラインが展開されています。このラインではボトルを返却してビール工場で再利用し、最大20年間同じボトルが使われます。 一般流通向け(GDO)ボトルと異なり、各フォーマット(66cl、33cl、25cl)は緑色のキャップと、ボトルの首部分に「Respect, Reuse, Commitment(敬意、再利用、責任)」と記された特別なデザインを備えています。
イクヌーザのイベントと取り組み
環境保護活動 2018年と2019年には、環境保護を目的としたキャンペーン「#ILNOSTROIMPEGNO」を実施しました。この取り組みでは、カリアリ・カルチョ(Cagliari Calcio)、ディナモ・サッサリ(Dinamo Sassari)、レガンビエンテ(Legambiente)と連携し、サルデーニャの自然を損なう廃棄物の清掃活動を行いました。活動は4回実施され、カリアリで2回、サン・ヴェーロ・ミリス(San Vero Milis)で1回、サッサリのバラッツ湖(Lago di Baratz)で1回行われました。
Premio Ichnusa(イクヌーザ賞) 2009年以降、「Premio Ichnusa」と呼ばれる取り組みが行われています。当初はカリアリ大学経済法政治学部のマーケティングコースの学生を対象としていましたが、後に人文学部の学生にも拡大されました。このプログラムでは、最初にセミナーが実施され、その後ブランド価値向上プロジェクトが展開されます。優秀な参加者1名には、イクヌーザの営業部門で6か月間の有給インターンシップを行う機会が与えられます。
音楽イベント 2000年代初頭から、イクヌーザは音楽とそのブランドイメージを結び付けてきました。2008年から2016年まで「Mondo Ichnusa」という3日間にわたる無料コンサートイベントを開催。初回はカリアリのポエット(Poetto)のビーチで行われ、2012年まで同地で開催された後、2013年から2016年まではオリスターノのトッレ・グランデ(Marina di Torre Grande)に会場を移しました。このイベントでは、ティロマンチーノ(Tiromancino)、フランキー・ハイエヌアールジーMC(Frankie hi-nrg mc)、ダニエレ・シルヴェストリ(Daniele Silvestri)をはじめ、アフターハウアーズ(Afterhours)、J-Ax、ネフ(Neffa)、リトフィバ(Litfiba)、マリカ・アヤーヌ(Malika Ayane)、サルモ(Salmo)、スブソニカ(Subsonica)などが出演しました。
2017年、このイベントは中止され、ハイネケンはイタリア全体でのブランドプロモーションに注力する方針に転換しました。しかし、2013年から2015年には「Ichnusa Music Contest」という音楽コンテストが開催され、ロックTV(Rock TV)と提携し、サルデーニャの新進バンドを選出。受賞者にはMondo Ichnusaでのオープニングアクト出演権が与えられました。また、2010年の夏にはリガブエ(Ligabue)のコンサートを「Ichnusa Live Fest」としてスポンサーしました。