お問合せ窓口へ


日本の映画イタリア語版DVD
→トトロ、ラピュタなど


イエロー

オレンジ

グリーン

グレー

パープル

ピンク

ブラウン

ブラック

ブルー

ホワイト

マルチ

レッド

ワイン



QRコード

雑貨通販・検索ポータル【雑貨屋】



イタリア雑貨 WEB SHOP 探検隊

自動相互リンクサイト

外来語を一瞬で「使える」イタリア語に!
イタリア語をはじめるなら『イタチカドットコム』


ホーム Alessi アレッシ
商品一覧
Alessi アレッシ
商品並び替え:

Alessi アレッシ 商品一覧はこちら(>>)

目次
- アレッシ(Alessi)
- 歴史
- 戦後の変革
- 初期のデザインとその発展
- アレッシのデザイナーと近年のプロジェクト
- アレッシの企業部門
- アレッシのコンパッソ・ドーロ(Compasso d’oro)受賞歴

アレッシ(Alessi)

アレッシ株式会社(Alessi S.p.A.)は、1921年にジョバンニ・アレッシ(Giovanni Alessi)によって設立されたイタリアのデザイン製品メーカーです。

アレッシは工業デザイン分野で活動する主要な企業の一つとされています。



オメーニャのアレッシ工場内アウトレット

歴史
アレッシ(Alessi)は、イタリアのピエモンテ州に位置するオメーニャ(Omegna)のクルジナッロ(Crusinallo)地区に拠点を置く企業です。1921年、ジョバンニ・アレッシ(Giovanni Alessi)によって設立されました。この企業は、オメーニャが面するオルタ湖(Lago d'Orta)周辺とストローナ渓谷(Valle Strona)の伝統的な木工や金属加工技術をルーツとしています。当初は、鋳物工場を併設した金属加工工房としてスタートしました。

アレッシの歴史は、1921年から現在に至るまで、3世代にわたる経営者たちによる発展の連続といえます。その中で、互いに補完し合う才能を持つ兄弟たちが企業の成長を次のステップへと導いてきました。

初期の時代 (1921年〜第二次世界大戦まで):
ジョバンニ・アレッシとその弟カルロ・アレッシ(Carlo Alessi)によって設立された「FAO - Fratelli Alessi Omegna (オメーニャのアレッシ兄弟)」という名前の製造所として始まりました。

戦後の変革
戦後、カルロとエットーレ・アレッシ(Ettore Alessi)が主導し、製造業から産業的規模の事業へと大きく進化を遂げます。この時期には「ALFRA - ALessi FRAtelli (アレッシ兄弟)」の名で活動していました。

1970年以降のデザイン企業への転換:
カルロの息子アルベルト・アレッシ(Alberto Alessi)が1970年に会社に加わったことで、アレッシは「イタリアンデザインの工場」の一つとして国際的に認知される企業へと成長します。1975年にはアルベルトの弟ミケーレ・アレッシ(Michele Alessi)も会社に加わります。

現在、アレッシはアレッシ一族のメンバーで構成された取締役会によって運営されています。そのメンバーにはアルベルト、ミケーレ、彼らの兄弟アレッシオ・アレッシ(Alessio Alessi)、従兄弟のステファノ・アレッシ(Stefano Alessi)が含まれています。


初期のデザインとその発展
アレッシ(Alessi)で最初にデザインされた製品は、1930年代半ばにさかのぼります。この時、創業者の息子カルロ・アレッシ(Carlo Alessi)が父親の会社で働き始め、1950年代にはその経営を引き継ぎました。1945年までに製造された多くの製品はカルロ・アレッシによってデザインされましたが、その後彼はデザインから完全に離れ、経営に専念することとなりました。

現在の意味での「デザイン」がアレッシの主要な活動となるのは、1970年代からです。この時期にアルベルト・アレッシ(Alberto Alessi)が外部のデザイナーたちと協力を始めました。彼はアキーレ・カスティリオーニ(Achille Castiglioni)、エットーレ・ソッツァス(Ettore Sottsass)、特にリチャード・サッパー(Richard Sapper)とのコラボレーションを進めました。リチャード・サッパーは有名なエスプレッソコーヒーメーカー9090などをデザインした人物です。

1980年代からは、イタリア国内外の大物デザイナーたちとのコラボレーションが進み、アレッシの製品は詩的で表現力豊かな研究の成果として特徴づけられました。これらの製品は「応用芸術の分野で活動するラボラトリー(工房)」としてのアレッシの活動を反映しています。この企業の方針は、アレッシがそのルーツに忠実であり、19世紀半ばの「アーツ・アンド・クラフツ運動」から続く創造的かつ知的な動きに基づいて、量産品の芸術的な再評価を目指すものです。アレッシをはじめとする「イタリアンデザイン工場」の企業群は、この運動の「精神的な後継者」として位置づけられています。



ニューヨーク市にあるアレッシのフラッグシップストア

アレッシのデザイナーと近年のプロジェクト
アレッシ(Alessi)がこれまでにコラボレーションしたデザイナーには、アレッサンドロ・メンディーニ(Alessandro Mendini)、アルド・ロッシ(Aldo Rossi)、エットーレ・ソッツァス(Ettore Sottsass)、リチャード・サッパー(Richard Sapper)、アキーレ・カスティリオーニ(Achille Castiglioni)、ステファノ・ジョヴァンノーニ(Stefano Giovannoni)、フィリップ・スタルク(Philippe Starck)、マルタ・サンソーニ(Marta Sansoni)などがいます。

2004年には、アレッシは「Tea & Coffee Towers」プロジェクトを発表しました。このプロジェクトでは、20組のティーとコーヒーのセットが、国際的な建築家グループによってデザインされました。グレッグ・リン(Greg Lynn)、ゲイリー・チャン(Gary Chang)、MVRDV、トム・コヴァック(Tom Kovac)、SANAA - セジマ和代(Kazuyo Sejima)と西沢立衛(Ryūe Nishizawa)、デヴィッド・チッパーフィールド(David Chipperfield)、ウィリアム・アルソップ(William Alsop)、デゾー・エクラー(Dezsö Ekler)、ザハ・ハディッド(Zaha Hadid)、トヨ・イット(Toyo Ito)、ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)などの建築家が参加しました。

また、2015年のミラノ万博(Expo 2015)において、アレッシは「2000年のモカ」の革新的なデザインを発表しました。このプロジェクトはデザイナーのミケーレ・デ・ルッキ(Michele De Lucchi)とイタリアのコーヒーブランド「イリー(ILLY)」とのコラボレーションによるもので、製品名は「プルチーナ(Pulcina)」で、同年に製造が開始されました。

現在、アレッシの生産の65%は60か国以上に輸出されています。

また、アレッシのデザインとイタリア料理文化への貢献が認められ、アルベルト・アレッシ(Alberto Alessi)は、フォルリンポポリ(Forlimpopoli)市から2015年に「アルトゥージ賞(Premio Artusi)」を受賞しました。

2019年8月には、イギリスの投資ファンド「オークリー・キャピタル(Oakley Capital)」がアレッシに40%の少数株を取得しました。



アレッシのア(A di Alessi)

アレッシの企業部門
アレッシ(Alessi)の生産は、3つのブランド、つまり「コレクション」に分かれています。これらはアレッシの同一の企業アイデンティティの異なる側面を表現しています。それぞれは、アレッシのアイデンティティの一部であり、ブランドごとに異なるタイプの顧客に向けたマーケティング戦略を取っています。このように、アレッシのデザインは異なる価格帯や購入の機会に合わせて提供されています。

1. アレッシ(Alessi)
アレッシは、同社の歴史的なブランドであり、1970年から使用されています。このブランドは、同社の工業生産での最高の製品群を表現しており、品質やデザインの面で高い評価を受けています。価格帯は中高価格帯に位置しており、最も定評のある製品が揃っています。

2. A di Alessi
A di Alessiは、より「民主的」な製品群、つまり「ポップ」なデザインで、価格が抑えられた製品を集めています。これらの製品は手頃な価格帯で、広い消費者層にアクセスできるように設計されています。

3. オフィチーナ・アレッシ(Officina Alessi)
オフィチーナ・アレッシは、最も洗練された高価で革新的な製品群を扱います。ここでは、実験的なデザインや限定生産の小ロット製品が取り扱われており、アレッシの最もユニークで特別なアイテムが集められています。


アレッシのコンパッソ・ドーロ(Compasso d’oro)受賞歴
アレッシ(Alessi)は、イタリアのデザイン業界において長年にわたり注目されてきた企業であり、数々のデザイン賞を受賞しています。その中でも特に名高いのが、コンパッソ・ドーロ(Compasso d'Oro)という国際的なデザイン賞です。アレッシは、この栄誉ある賞を何度も受賞しており、デザインの革新性と品質が評価されています。

1979年
アレッシがコンパッソ・ドーロを初めて受賞したのは、リチャード・サッパー(Richard Sapper)によるカフェッティエラ・エスプレッソ 9090です。これは、アレッシにとって初めてのエスプレッソマシンであり、デザイン史における画期的な出来事でした。この製品は、単なる機能的な器具にとどまらず、工業デザインの観点からも優れた美学を持ち、家庭用機器におけるデザインの新たな可能性を切り開きました。特に、その独特の形状と使いやすさが高く評価されました。また、このカフェッティエラ 9090は、ニューヨークの**近代美術館(MoMA)**の永続的デザインコレクションにも加えられています。

1987年
1987年のコンパッソ・ドーロ受賞は、アレッシの製品群全体の進化を象徴するものです。この年、アレッシは業界全体に対して革新と高品質なデザインを提供する存在として再認識されました。特に、家庭用品やキッチンツールを中心に、機能美と美学を融合させたデザインが高く評価されました。アレッシのデザインが新たなレベルに達し、他のメーカーにも大きな影響を与える結果となったため、1987年の受賞は同社の進化を物語っています。

1989年
1989年、アレッシが再びコンパッソ・ドーロを受賞した理由は、革新性だけでなく、企業のデザイン哲学が確立され、デザインと技術の融合が進んだことです。特に注目されたのは、アレッシが既存の枠にとらわれず、柔軟で実験的なアプローチを取ったことです。この年の受賞は、アレッシの製品が単なる工業製品ではなく、芸術的な価値を持つ作品であることを証明しました。

1991年
1991年の受賞は、アレッシがより幅広い分野でのデザイン革新を実現した結果としてのものです。アレッシはこの頃、家庭用品だけでなく、商業空間や公共の場所におけるデザインにも進出し、より広範な分野でその影響力を発揮しました。特に、洗練されたスタイルと現代的なデザインを兼ね備えた製品群が、世界中で注目を集めました。アレッシの製品は、デザインを超えて社会的・文化的な意味を持ち、デザイン業界における新たな潮流を生み出しました。

2011年
2011年のコンパッソ・ドーロ受賞は、アレッシがそのデザイン哲学をさらに進化させ、現代的なアプローチと伝統的なクラフトマンシップを融合させたことに対する評価でした。この年の受賞は、アレッシがデザインの領域を広げ、革新的な製品群を提供し続けていることを示しています。特に、現代のライフスタイルにマッチしたデザインを提供し、同時に製品の美学や機能性を高めていったことが評価されました。

2016年
2016年には、アレッシが再度コンパッソ・ドーロを受賞しました。この年の受賞は、アレッシがさらに革新的な製品を生み出し、国際的に高い評価を得続けていることを証明しています。また、この年は、アレッシが環境への配慮やサステイナブルなデザインに力を入れていたことも大きな要因となりました。エコロジーとデザインが結びついた新しいデザインのスタイルが、アレッシに再びこの栄誉をもたらしました。

これらの受賞歴を通じて、アレッシは単なるキッチンウェアのメーカーではなく、世界的に認められたデザインの先駆者であり、イタリアンデザインの象徴的存在であることが証明されています。

このページのトップヘ(>>)

登録アイテム数: 1件
  説明付き一覧    写真のみ一覧
  説明付き一覧    写真のみ一覧
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス